私事ですが、2年ほど前に、

研修でエストニアという国に行きました。

マイナンバー先進国ということで視察に行ったのですが、

「結果そうなるのか!」と驚愕したのが、

「市庁舎は不要」という話。

これと同じような話を、この間、大学のOB会で聞きました。

学校側の来賓の方(経営幹部)によると、

学校という場が将来的に要らなくなる危機が迫っているとのこと。

わかりやすい例を一つ挙げると、「授業のデジタルコンテンツ化」。

こうなれば、学生はスマホだけでOKですものね。

行政のデジタル化も同様で、エストニアの人たちは、

マイナンバーカードがあれば、市庁舎に行く必要は一切ありません。

つまり、「市庁舎は不要」なのです。

(ただし、マイナンバーカードは日本のご粗末なものとは全く違うので

誤解のなきよう。)

デジタル化の進化は、場所というハードの存在意味を希薄化します。

それは、会社も同じで、IT系の会社では、会社という場が存在しない

会社さんもあるそうです。つまり、社員はいるが、集まらないで、各自、

「自分の好きな場所でノートパソコンで仕事」だそうです。

人が集まる意義は十分あると思いますが、やたらとでかい本社社屋や

賃貸の大きなワークスペースは、経営資本の使い方として正しくない

という時代が来るのかもしれませんね。

時代遅れの人間なもので、

「今更なにを」という話であればお許しください。

長野税理士法人

野路美徳