今日は、マイナンバー関係です。

シルバーウィークなるものを利用し、エストニアという国に行って来ました。

知られていない可能性もある小国ですが、なぜ、こんなところに行ったのか。

実はこの国、「電子政府」の先進国なのです。

税理士業界の視察研修で行って来たのですが、

「10年先を行っている国を見ておきましょうという」という触れ込みも大げさではなく、

大変、実りの多い研修でした。

政府が個人に背番号を付し、

その番号のもとに一元的に情報管理を進めるとどうなるか!?

そのことが既に現実のものとなっているこの国では、想像以上のことが起きていました。

ただ、それ以上に感心したのは、そのことを推し進めた為政者の見識と手腕です。

エストニアという国の概要は、下記のとおり。

面積 北海道程度

人口 約130万人

一人当たりGDP 約14,000ユーロ(2013年)

1991年に旧ソ連から独立

ご覧のとおり、かなりの小国です。しかも、旧東側の体制だったわけです。

この小国が西側経済に入り、一つの国として、生業を立てていくにはどうするか。

そこで彼らが出した答えが、「IT国家の樹立」という一点突破戦略でした。

(2002年ころからスタートしたそうです。)

この戦略が見事にはまり、今では、確立したノウハウを近隣諸外国にまで売っています。

「限りある資源を集中配分し、勝機を見出す」という意味では、

中小企業経営の一つのお手本ではないかと、深感しました。

きりがないので、今回は、この辺で。

長野税理士法人

野路 美徳