今日は、久しぶりの本業の話です。 緊張します(笑)。
ご承知のとおり、H27年度から段階的に法人税率が引き下げられます。
いろいろ議論はありますが、先進各国、税制の国際競争をせざるを得ない関係上、
当然の政策なのかもしれません。
現状、法人税の税率は約35%(実効税率)。
これが、向こう5年くらいかけて20%台まで下がると言われています。
何事も「変化はチャンス」は言われますが、今回の改正をどう捉えるか?
内部留保を厚くし、会社の体力を高めていくための王道は、
基本、税引後の利益を蓄積していく外ありません。
仮に、税前1億円の利益だとすると、税引後利益は、
税率35%だと、6,500万円で、
税率29%だと、7,100万円となります。
「そんなの当然だろ」と言われておしまいのように見えますが、
仮に、今年の利益1億円を繰り延べて5年後に受け取れたらどうでしょう?
そうです、税率の変更だけで内部留保額が600万(6%)増加します。
利益繰延型の金融商品はいくつかありますが、そんなものの検討も含め、
これから1,2年は、攻めのタックス・プランニングが必要かもしれません。
(当然ですが、利益を出すことが大前提ですが・・・)
長野税理士法人
野路美徳