昨日、ある本を読んでいて気づいた小話を。

みなさん、RAS(脳幹網様体賦活系)というのをご存知でしょうか?
簡単に言うと脳の生命維持装置みたいなもので、
全てのインプットを脳に情報処理させないように、処理する情報を
取捨選択する機能のようです。(そうしないとオーバーヒートしてしまうから)
こう聞くと「ふーん。そういう機能必要でしょ、終了。」という感じだと
思うのですが、実は、このRAS、形成のされ方が重要です。
その辺のことを書き始めると小話では終わらなくなってしまうので、
興味のある方は、Googleさんにでも聞いて、確認ください。

分かりやすい例をひとつ。
ある事実から「たのしい」という感情
同じ事実から「悲しい」という感情
同じ事実なのに人によって感じ方や捉え方が違う。
これをやっている正体がRASです。

したがって、人間をヴァージョンアップするのは簡単で、
「RASの書き換えをすればよい」ということになります。
ただ、このRASの書き換え、そんなに簡単なことではないようで、
そうであるがゆえに、変身願望がなかなか実現しません。

ですが、RASの書き換えを成功させている人もたくさんいます。
彼らは、何をどうやっているのかはわかりませんが、
間違いなく共通することは、「打数」。
10打数3安打も10,000打数3,000安打も打率は一緒。
ですが、同じ3割打者でも後者の方には歯が立たないはずです。

人生と同じ年数をかけて形成されたRAS。
そうなると、かなりべったりとくっついていますよね。
それを取りたい人は、少しずつ、毎日、掃除。
「一日、千回、21日間、言い続けてごらん。そうすれば、変わるから。」
昨日、斎藤ひとりさんに教えてもらった金言です。
言い続ける言葉は、すごく簡単で、しかも言うのはタダです。
「あー、そうか」と気づくのが遅いですが、とにかく、
ありがとうございます。

長野税理士法人
野路美徳