もうすぐ日銀総裁が代わりますね。
2021年の1月に日銀のバランスシートの肥大化と
日本国債保有高の大幅増をここで書きました。
最近は日銀のBSを見ていないので、その後の変化はわかりませんが、
コロナ禍の日本政府の政策を鑑みれば、それがどうなっているのかは
想像しやすいのではないでしょうか。
国債保有残高増加の影響は、日銀副総裁の言葉にも現れ、
「長期金利が2%に上昇した場合に日銀の保有国債に生じる含み損が約50兆円になる」
との試算を示しています。
世界第三位のGDP国の中央銀行とアメリカの地方銀行を比較すること
自体ナンセンスかもしれませんが、
シリコンバレーバンクが破綻したきっかけが、
市場金利上昇による保有債券の評価損にあったことを考えると
対岸の火事で終わらすのも・・・
MMT理論とか何々理論とかいろいろな大丈夫論がありますが、
果たしてどうなのでしょう?
昔、竹田和平さんにお話を聞いたときに、
預金封鎖時に利札のようなものを持って行って、
少しだけお金に替えてもらったというようなことを
仰っていたことを思い出します。
もちろん、短期的な話ではないと思いますが、
ボーとしていると、チコちゃんに叱られるだけでは
済まないかもしれませんね(笑)。
長野税理士法人
野路美徳